【西寺尾通信】Vol.7伝えることの全て
こんにちは、西寺尾通信です。
本日も暑さにめげず、お送りいたします!
一般的に、我々が人生の最期に思うことは、人とのつながりや自分自身の生き方に関する後悔が多い、と言われています。
悔いのない日々を送りたいのは誰しも同様で、目指しはするものの実現するのはなかなか難しいことのひとつですよね。

私には今年90歳になる母がいます。ありがたいことに、基本的にはひとりでできないことは何もない元気な母親です。
そんな我々家族のたったひとつのルールは「母から毎日LINEメッセージを送ること」。
ご承知の通り、安否確認兼、頭と手指を動かす老化防止の為のものですが、ここ1年で文章に変化が見られ、文末に「ありがとう」と記されることが多くなりました。
なにがしかの感謝のあとに添えられていれば、普通に目を通せるものですが...
「今日は薬局で2時間待たされて夕食を作るのがすっかり面倒になったので、スシローで済ませました」。そして、お寿司の写真と共に最後に「ありがとう」笑。
勿論、推察するに「天に」「世界に」、「今日も無事に過ごせて」「生かせていただいて」、「ありがとう」なのでしょう。
微笑ましくもあるのですが、ある種の「最期」を想定しての言葉に、受け取る方としては少々複雑な心持ち。但し、ひとりの人間の矜持としては、自分もこうありたいと思わせられるもの。
介護施設に勤務していると、ご利用者様との出会いと別れはつきものです。少し前にお亡くなりになったある方は、お気持ちを伝えていただく際の特徴がありました。
一般的な「いつもありがとう」や「ご苦労さま」ではなく、具体的に「貴方の仕事はこうでこうだから見ていて気持ちが良い」或いは「ここの部分をこういう風にするのはなかなか出来ないよ」などなど。
培ってこられた対人スキルやビジネスマナー的なものもあるのでしょうが、恐らく「相手に自分の気持ちを伝えたい」という強い気持ちが先ずあるのだろうと思います。そしてそれは「後悔のない様に」と。
やはり伝わってこそ、だと思うのです。伝わらなければ意味がない、くらいの強引・傲慢さでも良いのではないでしょうか?勿論、伝えるための努力も当然必要でしょう。
精進を怠らず、忘れずに努めていきたいものです。


厨房からすると汁物の提供はなかなかの課題でありまして。暖かいものをできるだけそのままご提供する為に、厨房外の我々職員もフォローに回ります。当施設は出汁(もの)に非常に自信があるので尚更です♡

来月の子ども食堂は、ハヤシライス&かき氷!高校生まで参加費無料ですので、是非遊びにきてくださいね。
それでは、本日はこの辺で。
ご覧いただきまして、ありがとうございました。
そんぽの家S横浜西寺尾
生活支援員 石川